11 巻 (1958) 8 号 p. 540-547
研究目的
纎維束 (スライバ, 粗糸の呼称とする) の伸長比あるいは容積比と纎維配列度との関係を解析し, 纎維配列度におよぼすドラフトの影響について考察する.
研究結果
纎維束の簡単な構造模型を想定し, 纎維の有効要素の方向分布が纎維束の媒質の変形によって決まると仮定すれば, 纎維束の纎維配列度E* (cosθ) は次式であらわされる.
E* (cosθ) =1/ (1+√Ω/τ3)
ただしτは媒質の伸長比, Ωは伸長前後の媒質の容積比である.
ドラフト工程を経るにともなって, 纎維束の纎維配列度が変化する傾向は上述の理論式によってよく説明される.