14 巻 (1961) 8 号 p. 566-571
目的
リング精紡機における加ねん状態を理論的に考察し, 糸のよりにおよぼす諸因子の影響を検討する.
成果
(1) リング精紡機のフロントローラと, 加ねん点間にある繊維に作用する力の釣合より加ねん現象を解析し, つぎの関係式を得た.
紡出張力F=∫+b-b|x-a|l/√l2+ (x-a) 2ktNf (x) (1-p) dx
よりモーメントMt=d0∫+b-bNf (x) (1-p) kt/4・ (x-a) 2/√l2+ (x-a) 2dx+αkc/4
ただし, f (x) はニップ点に沿う座標xに関する繊維の分布, a, lはおのおの加ねん点のx, y座標, Nは全繊維数, d0は仮想軸径, αは比例定数, kt, kcは各繊維の引張りおよび圧縮に対するばね定数.
(2) 得られた理論式により, 従来よりに関し経験的に知られている事実がよく説明でき, またよりむらに影響する諸因子を明らかにすることができる.