繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
織機のタペットの形と織物の性格
(第2報) たて糸張力と織物の性格との関係
木村 里雄和田 善男
著者情報
ジャーナル フリー

15 巻 (1962) 2 号 p. 132-138

詳細
PDFをダウンロード (645K) 発行機関連絡先
抄録

目的
織物の物理的性格は, 製織中のたて糸に与える張力のいかんによって左右されるので, たて糸張上げ張力およびタペットの外形曲線によって生ずる張力変動の, 織物の性格におよぼす影響について研究するものである.
成果
(1) タペットB, Eを用いて製織した場合の織物の物理的性格が最もすぐれる.特にEよりもBの方が化繊製織に合理的である.これは第1報第9図に示しているようにヘルドに与える加速度が, Eでは余弦曲線的に加わるが, Bでは正弦波形状に加わり, たて糸には衝撃的振動の発生がないことによるものと思われる.
(2) B, Eについては, 張上げ張力25~30gで製織した織物の性能が最もすぐれる.これを使用原糸の強度に関係付けて考えると, 切断強度の3.8~4.0%の強力に相当する.
(3) B, Eの変位曲線を比較するとき, ひ投げ完了時において, BはEよりも, 同一角変位に対する変位が大きくなり, そのためひ口も大きくなる.したがってひの通過が安全で, 上糸とひとの摩擦接触がなくたて糸切れがまったくない.

著者関連情報
© 社団法人日本繊維機械学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top