目的空気層を有する繊維集合体の吸音特性を検討して, 吸音材としての最適な多孔度 (繊維量) を究明する.成果 (1) 空気層を有する繊維集合体の吸音特性は多孔度の減少につれて, 粘性抵抗型, 混合型, 共鳴型に移行する.共鳴型は試料が厚いと繊維質共鳴型に, 薄いと板状共鳴型となる. (2) 吸音率が1.00になる有効多孔度Pe (%) があり, 試料厚さT (cm) との間にはつぎの実験式が成立つ (100-Pe) =a'T-b'ここにa'は繊維の太さによって定まる定数, b'は一定.また試料厚さが一定であれば, 繊維の太さd (d) との間には (100-Pe) d-1/2=Cの関係がある.Cは厚さによって定まる定数. (3) Peの繊維総表面積S (cm2) と試料厚さT (cm) の間にはS=aTb×104の関係がある.a, bは定数でビスコースでa=1.27, b=0.338であった.任意の厚さの試料について.この式を満足するように繊維を採量すれば, 試料の多孔度は有効多孔度となり, 試料の背後に適当に空気層を設ければいかなる周波数に対しても吸音率を1.00にすることができる.