研究目的紡毛糸紡績中に機械的條件を如何に良好に保つても解決出来ぬ問題がある。糸斑糸の強伸度等である。特に雨期多期における繊維の伸び並に強伸度の変化である。これ等は調合油によつて或る程度解決出来るのではないかと考えられるため油の繊維に及ぼす影響を工場現場でroughな試験機を製作して試験した。これによつて油の繊維に及ぼす物理的の作用を調べ所謂可紡性とは何にを意味するかを檢討した。研究結果以上の結果として如何なる調合油が紡債に適するか即ち油の摩擦系数、吸着量、粘度、表面張力等と糸の強力糸切れ、歩畄等との関係を実験的に求めた。