1953 年 6 巻 1 号 p. 23-26
研究目的正しいドラフトを行なわせるためにはローラの把持力が問題である。皮ローラ、ゴムローラの繊維の把持力を測定するため、普通硬度計を使用しているが、この硬度計の結果をどう扱かつたらよいか、実験的にこれを求めて把持力を検討した。研究結果Duiometerの硬度はそのまゝ把持力を示さない。問題となるのは把持力である。把持力の点からいうと、寧ろ硬度はある程度高い方がよい。従来の皮ローラとゴムローラでは、性質が大分ちがうから皮の考えをそのまゝゴムローラに当てはめることはよくない。ある程度の荷重の変化によつて繊維を掴み加減が変わらないよろな、弾性的性質をもつたものがよい。