研究目的本報第1報に述べた特殊牽切紡績方式の理論を実験により検討するものである.またその結果を用いて種々な欠隆あればこれを是正改良せんとする.研究結果(1) 実験するに当り, 特に本方式の特長を十分発揮できる改条機を新たに試作した.試験が広範囲に行えるようにしてある.(2) 第1牽切実験及び第2牽切迄の実験結果は, 概ね理論的説明の結果を満足していることを確めた.実験結果はむら曲線解析法を十分に利用した.(3) ゲージ, ドラフト配分等の条件を適当に用いることにより, 各種紡績原理の研究用特殊スライバを作ることができた.研究用モデルスライバは周期函数であらわされる単純なむらを有するスライバで, その具備すべき条件は第4章に述べられる.(4)新しく多量生産用加工機を研究し, 理論及び今迄の実験の成果を利用して, 更に良質の加工トウを得た.また人絹トウばかりでなくナイロントウについても容易に加工できることを付記した.改良された加工トウは今迄に得られた結果から, 多量生産方式に最適と思われる紡績を行い, 良質のスライバを得た.スライバむらは従来のパーロック式スライバと比較して多くの利点をもつ.