20 巻 (1967) 6 号 p. T147-T155
目的 実在のタフトの繊維配列度を測定考察し, タフトの性質を検討する.方法としてタフトの両端をギルで保持して張力を与え, 繊維を引き抜くときの応力の大小によって比較検討した.またタフトは紡錘形を示すものが多いゆえ, タフトの方向を長軸ときめて配列度を実験考察した. 成果 (1) 切断強度, 切断伸度および引き抜き伸度との関連結果から考察すれば, 切断強度小なるタフトは配列度良好であった. (2) 配列度良好なるタフトは切断および引き抜き伸度は小である.いずれも工程初期の試料と後期試料との2集団に分けられ, 減少傾向は同方向である. (3) 配列度についての井谷氏の研究で同じ試料を対象としているのは3例にすぎないが, まったく同じ結果であった. (4) 配列度の変動率は機械型式別には明らかな変化は認あられないが, 工程後半におけるラップで大なる値 (48.1~56.6%) を示している.圧縮による影響と考えられる.