目的 乾式紡糸筒内での繊維の乾燥過程につき, ドラフトによる繊維の変形をノズル直下で瞬間的に起るものと近似し, 拡散係数の濃度依存性, 表面蒸気圧の変化, 乾燥収縮, 等を考慮して非定常拡散方程式を熱収支式とともにコンピュータで解き, 繊維の濃度および温度変化を計算し, 繊維形成過程の解析を行う.
成果 乾式紡糸筒内での繊維の濃度および温度変化を非定常拡散方程式および熱収支式を数値的に解くことにより求める方法を示した.この計算結果はPVA~水系の乾式紡糸繊維についての既報の繊維濃度の実験値にほぼ近い.なお, 繊維の紡糸筒内での平均の濃度および温度の変化, 乾燥特性曲線, 繊維の半径方向の濃度分布から考えられる凝固状態の分布およびドラフトによる繊維の延伸変形, などにつき知見を得た.