43 巻 (1990) 10 号 p. T86-T92
目的 ポリエステル撚糸巻糸体あるいはナイロン巻糸体の一方の側面を押し付け, もう一方の側面での受ける荷重を, 糸層厚さや巻張力を変えて形成した巻糸体について測定することによって, 半径方向ヤング率の分布を推定した.
成果 1) ポリエステル撚糸巻糸体での圧縮荷重 (P) と変位量 (U) の関係は直線とみなすことができる.
2) ポリエステル撚糸巻糸体の半径方向ヤング率は巻張力一定として形成した巻糸体については糸層累積とともに大きくなるが, 巻張力制御を行った巻糸体については糸層厚さに関係なく一定となる.
3) ナイロン巻糸体の半径方向ヤング率は巻張力に比例して大きくなる.
以上より, 巻糸体内部の応力・ひずみ解析では, この半径方向ヤング率の変化を考慮する必要性のあることか分かった.