ばね論文集
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二段二重重複繰返し変動ひずみ下での線材のねじり疲れ強さ
第3報 腐食期間の影響
元津 彰夫
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1983 年 1983 巻 28 号 p. 14-22

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抄録

腐食した試験片のねじり疲れ強さを調べるために, 筆者は二段二重繰返し変動ひずみ下で3か月, 6か月および12か月間腐食した0.84%Cを含有するピアノ線を用いてねじり疲れ試験を行った.
得られた主な結論は次のように要約される.
(1) 3%食塩水中で腐食したピアノ線の疲れ強さは空気中よりも非常に低い. 疲れ強さの減少の割合は3つの腐食期間の中で3か月間腐食した試験片が最も小さく, 12か月間腐食した試験片が最も大きい.
(2) 直線被害則を用いて得た空気中での一段の変動ひずみ振幅下のねじり疲れ試験結果から, 腐食材の疲れ寿命の推定が可能である.
(3) 試験結果を両対数目盛にプロットした時, ヒステリシスエネルギの総和と破壊までの繰返し数および変動ひずみ振幅の総和との間には直線関係が存在する.

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