ばね論文集
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TiNi形状記憶合金の材料およびばね特性
新倉 芳治川口 茂佐藤 繁美
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1984 年 1984 巻 29 号 p. 6-11

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抄録

形状記憶合金はエネルギー変換機能 (熱エネルギーから力学エネルギー) を有する機能材料として注目され, 応用開発が活発に行われており, 現在までにいくつかの形状記憶合金ばねの応用製品も見受けられる。
近年, 形状記憶合金に関する系統的な研究がなされているが, 形状記憶合金ばねの特性に関する研究報告例はまだ非常に少ない。
そこで, 本報告はTiNi形状記憶合金の材料としての最適熱処理条件を求め, 材料およびばねにおける特性から形状記憶あるいは超弾性としての使用可能範囲を検討することを目的とした。
その結果, TiNi形状記憶合金の最適熱処理温度は, 変態点の温度ヒステリシスおよび回復力から500℃であることがわかった。 また, 材料の使用可能範囲は応力95kgf/mm2以下, 温度はMs点+115℃以下であり, ばねとしての使用可能範囲はせん断ひずみ3.7-6.0%以下, 温度はMs点+127℃以下であることがわかった。

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