ばね論文集
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引張加工によるテーパロッドの新加工法
斉藤 誠葛西 靖正水野 正志伊藤 幸生小山 博
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1984 年 1984 巻 29 号 p. 63-69

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抄録

新テーパロッド加工法を開発し, プロトタイプマシンによる製造実験を行った。 本方式では, 金属材料の変形抵抗が温度および歪速度に依存することが加工原理となっている。 すなわち, 軸方向に温度分布をもたせた棒材を急速に引張ることにより, 各部分に温度に応じた伸びを生じさせ, 希望するテーパを形成せしめる方法である。 この加工法は, 高い寸法精度を与え, ほぼ100%に近い歩留りで, 生産速度が高く (1本当り20-25秒) かつ省エネルギーといったようないくつかの工業的に重要な要求を満たすものである。
新加工法によって製造したテーパロッドについて, まず加工部分の特性を調査し, 次に最終製品としてのテーパコイルばねの特性についても調べた。 その結果
1) 熱処理後の引張特性と疲れ強さは加工によって影響されない。
2) 新加工法によるテーパロッドと従来の切削法によるテーパロッドから作られたコイルばねを比較した結果, 両者は同程度のばね特性, 疲れ寿命, へたり特性を有する。

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