ばね論文集
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2個のPSPCを用いた迅速X線応力測定装置の開発と性能について
小木曽 克彦浜野 俊雄伊東 正信佐藤 繁美大野 明
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1985 年 1985 巻 30 号 p. 44-51

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抄録

測定時間を短縮する目的で, 2個のPSPC (位置感度型比例計数管) を用いた迅速X線応力測定装置 (RAXS) を開発し, その性能評価を行った. 発散スリットは, ソーラスリットを用いており, 入射ビーム幅を1-5mmと広げた場合の, 回折線半価幅広がり, ひずみ感度への影響を実験的に検討した結果, 発散角の小さなソーラスリットであれば, 5mmのビーム幅でも1mmの値と比べ殆んど変わっていないことがわかった.
サンプルに対するミスアライメントにより生ずる見掛けの応力値は1mm当り2.5Kgf/mm2程度であることがわかった. 測定に要する時間は45°単一入射法 (Schaal法) で約5秒であり, 従来のポイント型検出器を用いているゴニオメータ装置と比較して1/200-1/400を短縮させることができた.
開発された本装置は, 自動車用各種ばねの残留応力測定機としてすでに2台稼動中である.

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