ばね論文集
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一本ピンコイリングにおけるピッチづけ理論の検討
河合 通文久納 孝彦対馬 一憲水野 正夫
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1986 年 1986 巻 31 号 p. 62-67

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抄録

一本ピンコイリングにおけるピッチツールのリフト量lpと成形されるコイルのピッチpとの関係について従来の理論解析を再検討し, また, 成形中の線材の立体的な変形形状及び工具との接触状況をしらべ, 従来の解析結果と実験結果のずれの原因について考察した.
その結果, 以下の点が明らかにされた.
1) コイルの成形過程及び成形中のコイルと工具の相対位置, 線材の機械的性質などを考慮して従来の解析を修正してもlppの間には近似的に直線関係が保たれ, この関係を表すグラフの切片は変化するが, 傾きはあまり変らない.
2) ばね指数が大きくなると, 工具間で成形中の線材が弾性的に大きくたわみ, 理論解析で仮定した単純な変形様式から著しくずれるとともに, 工具との接触状態も変化する. したがって, 従来の理論及びその修正理論の適用は, ばね指数が小さく, ピッチツールのリフト量の小さい範囲に限られる.

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