円弧と直線の不規則な組み合わせにより構成されている線ばねに関し, ばね先端を変位させた場合の線ばね全体の変形状態, 応力状態, ばね定数等を, 次の2つの解析法により求める方法を示した.
(1) 代数的解析法: Castiglianoの定理を用いた方法
(2) 数値的解析法: 伝達マトリックスを用いた方法
さらに本論文では, (2) の解析法をドットプリンターに用いられている線ばねに適用し, 線ばねの寿命を延ばすことが可能であると考えられる形状を示した. この新しい形状の線ばねは耐久試験の結果, 従来の線ばねの寿命の4倍以上になることが確認された.