1994 年 1994 巻 39 号 p. 101-130
自動車用懸架ばねは軽量化への期待が大きい部品であり, 材料の高強度化への要望が大きい。 今回の共同研究では, 現行の高強度線のみならず, 将来的な高強度化に際しての問題点の把握と対策の方向付けを行うべく評価, 検討を行った。
この結果, 材料の高強度化は耐へたり性向上に有効であるが, 耐久性の確保には更にショットピーニング等のばね製造面での配慮が必要なことを指摘した。
また, 今後問題になると思われる加工性に関しては材料段階での加工性指標の一候補としてノッチ曲げ試験を紹介した。