ばね論文集
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ばね鋼の疲労強度に影響を及ぼす介在物, ショットピーニング, 脱炭層, 微小表面ピットの総合的評価
村上 敬宜小林 幹和牧野 泰三鳥山 寿之栗原 義昭高崎 惣一江原 隆一郎
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1994 年 1994 巻 39 号 p. 7-16

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抄録

自動車懸架用ばね鋼 (SUP9及びSUP10M) の疲労強度に影響を及ぼす因子であるショットピーニングと脱炭層を, 村上らの提唱する, 基地組織のビッカース硬さ, 非金属介在物及び微小表面ピットの投影面積の平方根, 及び応力比の因子を用いた疲労強度予測式に適用できる可能性を確認するための実験を行った。
この実験によって, 自動車懸架用ばね鋼の疲労強度に影響を及ぼす上記の諸因子を総合的に評価できる疲労強度予測式確立の可能性を究明した。
実験結果を解析し, 以下の点が明確になった。
1) ショットピーニングと脱炭層の2つの因子は, それぞれ平均応力と硬さとみなして予測式に適用できる。 その結果, 自動車懸架用ばね鋼の疲労強度に影響を及ぼす諸因子を総合的に評価できる予測式が確立された。
2) 疲労強度のばらつきの下限値は, 極値統計によって予測される最大介在物寸法を予測式に代入することで評価できる。

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