抄録
簡便かつ短時間に,生立木樹幹内部の異常の程度を非破壊的に判定することができる横打撃共振法を用いて島根大学構内に植栽されている樹木21種186本の樹幹を診断し,本手法の樹木診断への適用性を検討した.供試木の間で相対比較をするために,横打撃共振周波数と測定部の周囲長との積の確率分布から測定木を五つのグループに分類した.異常値とみなせる5パーセンタイルと95パーセンタイルに分類されたグループ内の一部の個体では外観からも欠陥が認められた.測定結果の判定をわかりやすく示すことで,横打撃共振法は樹木の簡易な予備診断法として有効であると考えられた.