東北数学教育学会誌
Online ISSN : 2436-8886
Print ISSN : 2435-0613
発展的思考・態度の育成を指向した授業評価ルーブリックの検討
観点「子供の反応を知る」の基準
佐藤 学重松 敬一赤井 利行新木 伸次城田 直彦黒田 大樹
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2020 年 0 巻 51 号 p. 51-61

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抄録

本稿では,発展的思考・態度を促す授業の同定を可能にするため,授業評価ルーブリックの観点「子供の反応を知る」に着目し,その基準を明らかにすることを目的とする. 観点「子供の反応を知る」では,『多様性』『水準』が論点になる.それに対し,教師が注目する反応内容を,「着目」「分析」「解決」「統合」「表現」「一般化」「発展」に整理し,「発話」「挙手」「表情」「様子」を把握方法とした.また,教師の対応を「確認」「補足」「拡大」「転換」「提案」「調整」に整理した.これらを用いて授業実践の事例を分析し,基準を検討した. 発展的な学習の展開と考えられる小4「計算の順序」実践を分析した結果,教師の反応内容では「発話」「表情」「様子」が多く,「確認」「拡大」の対応が中心であること,観点「子供の反応を知る」の基準における反応の『多様性』は学習者の多様な反応を解釈すること,『水準』は発展的思考・態度として望ましく,対応可能な反応(思考)を捉えることであることを得た.

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© 2020 本論文著者
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