TRANSACTIONS OF THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES, SPACE TECHNOLOGY JAPAN
Online ISSN : 1347-3840
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宇宙リフレクタにおける長方形膜面の鏡面精度に及ぼす圧力および張力の影響
加藤 純郎
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2006 年 4 巻 p. 27-36

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抄録

リフレクタ表面において圧力および非一様張力を受ける長方形膜面の鏡面精度を調べた. 長方形膜面はリフレクタ面の任意の位置に, リフレクタ面の主曲率方向に対して任意の回転角度で配置されているものとし, 2種の境界変位を持つ長方形膜面を考えた. 第1の膜面は境界一致膜であり, 膜面端部が膜面の配置されている点における近似放物面に一致するものである. 第2の膜面は境界一致最適膜であり, rms誤差が最小になるよう境界一致膜を法線方向に移動して得られる. 線形膜面方程式の解析解に基づいて膜面の変位量と鏡面誤差を計算し, 各膜面の鏡面誤差に及ぼす圧力, 張力比パラメータ, 回転角度,アスペクト比および膜面位置の影響を調べた. 適切な圧力と張力比パラメータを与えると,アスペクト比,回転角度,および位置パラメータの値に関わらず, 膜面の鏡面誤差をゼロにすることが出来ることがわかった. 鏡面誤差をゼロにするための条件はアスペクト比に依存しない. 鏡面誤差がゼロでないときの境界一致最適膜と境界一致膜の鏡面誤差の比はほぼ0.4-0.5であり, アスペクト比と張力比パラメータの比率のみに依存する.

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© 2006 The Japan Society for Aeronautical and Space Sciences
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