2009 年 38 巻 1 号 p. 24-29
減農薬,無農薬管理条件下におけるクリーピングベントグラスの夏季衰退現象軽減対策の一助とするため,夏季の「シーワイツー」, 「L-93」, 「ペンクロス」の葉身の無機成分含量の違いを検討した。その結果,各品種の無機成分含量は,「ペンクロス」でCaとMgの含量が多く,「L-93」と「シーワイツー」はK含量が多い傾向が認められた。K/Mg比,K/Ca比は,「シーワイツー」, 「L-93」, 「ペンクロス」の順に高い傾向があり,この傾向に年次変動は認められなかった。葉身の刈り取り収量には明確な品種間差は認められなかったが,品質は「シーワイツー」, 「L-93」, 「ペンクロス」の順に高く推移する傾向が認められた。