芝草研究
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芝草中養分の季節的変化
石原 正義
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1988 年 17 巻 1 号 p. 18-32

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抄録

1.程ケ谷カントリー倶楽部のNo.6コースのBG (ベントグリーン) , KG (コーライグリーン) , FW (フェアウエイ) について1986年12月より1987年12月までの1年間毎月1回ホールカッターで分析試料を採取し, BGは茎葉と根, KG, FWは茎葉, ほふく茎, 根について, 乾物重, 全炭水化物, 窒素, リン酸, カリウム, カルシウム, マグネシウム, ナトリウム, マンガン, 鉄, 銅, 亜鉛の分析を行ない, また, 一部の成分については1m2当たり全量を算して季節的変化の大要を明らかにした。
2.乾物重についてみると, BGでは4~8月に根重が急速に増加したので, この期間の全乾物重が著しく増加した。KG, FWでは5月以降主としてほふく茎の増加のために乾物重が増加した。この調査でBGは3月, KG, FWは5月に新らしい根あるいはほふく茎の生長の開始することが認められた。
3.BGは4~10月に茎葉中の全炭水化物含量が著しく減少したが, KG, FWでは減少量が少なかった。ベントグラスはC3植物であるのに対し, コーライ芝はC4植物である。本実験で, コーライ芝はベントグラスより夏季における同化能力のすぐれていることが認められた。
4.無機成分含量はKG, FWに比べてBGが一般に高い傾向を示した。特に, BGは根中のマンガン, 鉄, 銅, 亜鉛含量がKG, FWに比べて顕著に高く, そのため, 1m2当たりのこれらの成分の吸収量の著しく多いことが認められた。

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