芝草研究
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地面起伏の自動測量に関する研究
本橋 圀司岡部 祐加子田中 勝千高野 剛
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1999 年 27 巻 2 号 p. 130-136

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抄録

トラクタの位置認識装置を試作しこれの持つ機能を地面の起伏測定に応用した。この装置は第5, 6輪と傾斜計とからなり0.25~0.5秒間隔で距離と傾斜角データとを収集する。そのデータからメツシユデータを計算し, 等高線図を描く。実験の結果, トラクタの走行できる範囲でしか使えないという制限はあるが小さな起伏から大きな起伏までの測量が高能率に行えた。しかも測量から作図までを一人で遂行でき, 測定の結果は測定者の技量に左右されない。なおこの装置は本来, 農作業を無人化する研究の過程で発想された装置の1利用法であり, 無人作業車が完成すればゴルフ場等の各種管理作業の省力化にも貢献できると考えている。

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