芝草研究
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暖地型芝草に対するオーバーシーディングの研究
第2報 ティフグリーンパッティンググリーンの春における交替の方法に関する試験
森 日出丸川添 永典小田 昭久
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1976 年 5 巻 1 号 p. 33-37

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抄録

1) オーバーシーディングしたイタリアンライグラスパッティンググリーンと, ハイランドベントグラス+ニューポートケンタッキープルーグラス混播のパッティンググリーンから, ティフグリーンパッティンググリーンへ交替さサる方法を検討するため埼玉県で, 1974年4月27日と6月24日それぞれ処理した。
2) 液肥および尿素による多施肥区は, オーバーシーディングした冬芝の存続を促進させた。しかし, 尿素はティフグリーンの被覆を速めた。
3) 石灰窒素50g/m2処理区は散布ムラが生じ残効が短かいためオーパーシーディングした冬芝の再生が認められた。しかし, ティフグリーンの被覆率を促進させる。
4) カーブ水和剤ai0.5g/m2単用またはマッターウェイと組合せた区が最もオーバーシーディングした冬芝を枯死させた。またティフグリーンの被覆が高い。しかし, 処理時ティフグリーンに萠芽がある時はカープ単用がよい。
5) 無処理を含む他区はオーパーシーディングした冬芝からティフグリーンに交替するのがより遅い。
6) ティフグリーンの被覆は6月24日処理より4月27日処理がより速い。そして被覆を速めるには冬芝を早く枯死させる方法とその後の窒素施用が大切である。

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