1980 年 9 巻 2 号 p. 133-136
ホコリタケおよびコムラサキシメジによるシバのフェアリーリングスについて観察した結果, 次のことが明らかとなった。1) リングを生じない場合がある。2) 緑化型のリングを生ずる。3) 緑化葉枯型のリングを生ずる。4) 葉枯型のリングを生ずる。葉枯部分の茎葉からCurvularia菌が検出された。以上のことから, キノコによって発生するリングそのものは直接にキノコによって発生する病徴ではなくて, 地下部にキノコの菌糸の存在することによって, 2次的に緑化または葉枯を生ずるものと考えられた。