可視化情報学会論文集
Online ISSN : 1346-5260
ISSN-L : 1346-5252
アクセス確率によるWebサイトのリンク構造可視化ツール
山縣 修中村 泰明
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2006 年 26 巻 6 号 p. 43-50

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抄録

Webの閲覧行動がZipfの法則に沿うことから, Webのページ重要度の分布がベキ法則を為す具合はWebsiteのリンク構造を定量的に評価すると考えられる. しかし, この分布はリンク構造を再帰的に伝播し, その予測は困難である. 本稿はこの困難を支援するため, リンク構造を可視化するツールを提案する. 提案は, Websiteの制約によるページ重要度としてPageRankに代わるアクセス確率を導出し, この分布とその回帰直線の散布図およびTop_pageを根と見なしてWebドキュメントを木構造に展開した構造を半球面上に写像した透視図の描画である. 透視図では, Webpageはアクセス確率を体積とする球プリミティブ, リンクはWebpage間の遷移量を半径とする円柱プリミティブとする. これらはピッキングにより個々に識別可能であり, アクセス確率あるいは遷移量を閾値としてその可視・不可視(表示要素数)を制御される.

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© 2006 by the Visualization Society of Japan
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