2010 年 30 巻 10 号 p. 65-72
スペックル干渉法に基づいた骨折の非侵襲評価システムの数値シミュレーション法を提案した.提案手法は2ステップから成り立っている.はじめに衝突が発生した後の弾性体の変形を粒子法によって表現する.次に波動光学に基づいたスペックル干渉法によってスペックルパターンの時間変化を数値的に取得する.提案手法の信頼性を簡易なモデルに用いることで示した.さらに骨折状態を摸擬した3層弾性体モデルに対して,スペックル干渉縞に基づく評価量を適用したところ,3層弾性体内部の切断部の位置を検出できた.