本研究は、押出し金型内部にある非対称な平板状縮小流路について実験的に研究したものである.縮小流路の入口部における速度場を粒子画像速度計測法により計測し,その流動を統計的に評価した.その結果,流動は流体のもつ粘弾性の影響により変化した.ワイセンベルグ数の増加とともに,入口部における流動は側壁に付着し,リップ近傍での流動は不安定となり,ワイセンベルグ数が30を超えると縮小部のコーナで渦が発生した.本研究により,これらの流動の変化は,ニュートン流れ領域,遷移領域および渦形成領域に分類できることを明らかにした.