可視化情報学会論文集
Online ISSN : 1346-5260
ISSN-L : 1346-5252
消火設備用高効率整流板の実験的研究
茨木 博青木 克巳橋本 巨
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 31 巻 2 号 p. 9-14

詳細
抄録

消火設備おいて,放水射程の向上を図ることは消火活動上有効である.放水射程の向上を図るにあたり,放水流量や放水圧力を高めるとノズルまでの誘導管路内に発生する流体摩擦力が大きくなり,その結果消火設備全体の圧力損失が増加する.圧力損失の要因は,管路を形成する曲がり管等の配管要素が管内流れに偏流や旋回流を発生させ,管路内の摩擦抵抗を増大させる.この偏流や旋回流を除去する為に,整流板をノズル上流に導入することが考えられる.本研究では,消火設備に導入する高効率整流板の形状について,その整流効果を火花追跡法による可視化実験により決定した.そして,実験で見出した高効率整流板が放水射程に及ぼす効果を放水実験により検証した.

著者関連情報
© 2011 by the Visualization Society of Japan
前の記事
feedback
Top