2011 年 31 巻 9 号 p. 51
新しい計測手法であるBOS (Background oriented schlieren)法を利用して,比較的大型であるJAXA/ISAS所有の超音速風洞において軸対称物体まわりの流れ場の密度計測を行った.背景画像にカラーグリッドパターンを用いたCGBOS (Colored grid background oriented schlieren)法を提案し,通風中に撮影した1枚の画像のみからの定量的密度情報の取得を試みた.BOS法では従来のシュリーレン法と同様に,密度の一階微分に対応した情報を定量的に得ることができるため,この点を利用してCT (Computed tomography)法による流れ場全体の密度分布を求め,理論解と比較を行った.