2021 年 41 巻 9 号 p. 28-34
最も実用的な表面摩擦力の計測手法の一つとして、油膜を用いた手法が世界的に注目されているものの、精度面においては航空機の開発試験に使用されるレベルには至っていない。本研究では、オイル干渉法と油膜法による定量的な面計測に加えて、IRカメラを用いた表面温度計測を行い、高精度な表面摩擦力分布計測を試みた。まず、実用風洞への適用の第一歩として、本手法を小型低速風洞へ適用し、せん断力センサによる計測との比較や不確かさ評価により、計測の妥当性を確認したので報告する。