1992 年 16 巻 64 号 p. 37-44
当社は第2世代MUSEデコーダ用LSIを搭載したフルスペックのハイビジョン受信機を発売した。このMUSEデコーダ用LSIは、富士通、日立、日本TI、ソニーの4社で共同開発したものであり、13種のLSIを新たに開発し、第1世代の1/5の30個のICでデコーダを構成する事が可能となった。このLSIは、約0.8〜1μmの最先端プロセスを使用し、大幅なIC数の削減と低消費電力を実現している。また入出力および周辺回路のIC化も同時に行い、さらなる低消費電力と無調整化をはかった。性能面でも32.4MHz/10bitのA/Dコンバータと波形等化アルゴリズムの工夫により、伝送歪み(0.2%以下)を達成している。