1992 年 16 巻 72 号 p. 1-6
光磁気ディスクは書換え可能な大容量光メモリーとして期待が高く,これに関する記録媒体と記録ヘッドの高性能化はもちろんのこと,記録符号,信号検出方式,復号法など信号処理方式の検討も盛んに行われている.また,5.25インチの光磁気ディスクではサンプルサーボ方式としてISO規格で4/15符号が採用されている.また,同様に3.5インチでもサンプルサーボ方式に4/11符号が開発されており,これら符号に対する検出方式としては,差分検出方式が用いられている.本稿では,誤り率特性を改善するために,PR方式とビタビ検出法の組合せ(PRML)について検討する.まず,両符号に対する信号検出方式としてPRML方式を適用した場合を考える.また4/15符号に関して,PR(1,1)方式に4/15符号の符号化則を利用したビタビ検出法を提案する.そして,それぞれの場合の誤り率特性をシミュレーションにより求め,差分検出との比較検討を行う.