テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
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テーブル参照方式を用いる予測符号化器の設計 : 放送方式
今泉 浩幸
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1992 年 16 巻 84 号 p. 71-76

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抄録

従来のDPCM符号化器では、符号化する画素の値とその予測値との差である予測誤差値を量子化することでビット低減を行っていたが、予測誤差値の出現範囲や発生確率分布は予測値ごとに異なり、予測値ごとに最適な量子化特性を設計することで、符号化誤差の低減を図ることができる。本稿ではテーブル参照メモリ方式により構成した各種の予測符号化器の比較を行い、設計した予測値適応量子化器が符号化誤差や伝送路符号誤りによる画質劣化の低減に効果的であることを示す。また、予測符号化における量子化特性や伝送路符号誤りの伝搬の解析に有用な符号割当図を導入し、各種の予測符号化器の特徴を明確にする。

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© 1992 一般社団法人映像情報メディア学会
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