テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
LCDにおける界面配向効果 : 非発光型ディスプレイ関連 : 情報ディスプレイ
徐 大植松田 英明小林 駿介
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1993 年 17 巻 11 号 p. 9-14

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抄録

CF_3基を含んだポリイミド(PI)ラビング膜におけるネマテイック液晶(5CB)の高プレテイルト角の発生においてプレテイルト角とESCAを用いてときの表面元素との相関性についてラビング強度依存性を用いて検討を行なった。その結果、ラビングをするとともに表面元素の量F/C(%)が減少し、それにより表面エネルギーが高くなり、プレテイルト角も減少する傾向が得られた。このことから、PIラビング膜におけるネマテイック液晶の高プレテイルト用発生は特殊なポリマーの表面モルフォルロジーによるものであることがわかった。また、非常に弱くラビングを行なったPIラビング膜における極角方向のアンカリングエネルギーAを "強電場法" を用いてはじめて評価することができた。このことから、PIラビング膜におけるアンカリングエネルギーAは表面オーダーパラメータと強い相関性があることがわかった。

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© 1993 一般社団法人映像情報メディア学会
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