1993 年 17 巻 4 号 p. 41-46
3次元グラフィックワークステーションでは強力なジオメトリックエンジンを有しており、サーフェスレンダリングされた3次元オブジェクトのリアルタイムでの操作を可能としている。この能力を利用してボリュームデータを可視化する場合にはまず等値表面や断面のようなサーフェスモデルに変換することが必要である。ボリュームデータから等値表面を求める手法としては格子セル(cube)の4面体分割法が知られている。本報告ではこの格子セル4面体分割法による断面画像形成ポリゴンの生成のための一手法を提示する。断面画像表示の形態は断面内の等高分布を指定された等高間隔で色分けし、等高度帯は指定のカラーバーに対応する色の帯で示すものとする。また本手法を分子モデリングヘ応用した例を示す。