1993 年 17 巻 43 号 p. 57-64
CADで描かれた製品の組立図より、部品の組立手順を自動生成する方法は、これまで多く研究されているが、これらの手法は個々の問題に対する限定的な理論に基づくため一般性に乏しく、種々の問題が絡み合うような組立への適用は困難と考えられ、従って実用的なシステムの実現には問題がある。本論文では、非線形性や非単調性、非コヒーレンス性など組立上の種々の問題に適用可能な一般的なアルゴリズムを紹介する。その基本概念は、製品を構成する2つの部品間の拘束関係の製品全体に対する重ね合わせであり、ここでは幾何学的拘束関係の連立式をべ一スに各部品の組み立てる方向と組立順序を導き出す。