テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
40型パルスメモリー方式PDP基板の製作 : 材料・部品および周辺技術関連 : 情報ディスプレイ
武井 達哉栗山 孝夫関 昌彦村上 宏
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1993 年 17 巻 44 号 p. 1-6

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抄録

40型カラーPDPを安定にパルスメモリー動作させハイビジョン画像を表示するには、パネル全面にわたリ放電セルを正確に組み上げる必要があり、高い部品精度が要求された。パネル製作工程の中で、(1)印刷工程時の印刷精度、(2)焼成工程時のガラス基板の歪み、が大きな問題となったが、(1)については開口率の高い新しいスクリーンメッシュの導入と印刷条件の最適化により、(2)については使用する焼成炉をベルト炉へ統一し、基板冷却速度の調節を行うことに よリ解決した。これらの製作精度の向上により、封入ガスの最適化ができた。また、新しいスクリーンメッシュにより、障壁と陽極の細線化も可能となった。これらを総合して、輝度を93cd/m^2と大幅に向上することができた。

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© 1993 一般社団法人映像情報メディア学会
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