従来容易にYAG単一相が得られない為に、発光効率が低く、実用化されていなかった緑色蛍光体YAC:Tbの合成に於て、適切な反応試剤を使用することでただ1回の焼成でYAG単一相が得られ、実用化された。適切な反応試剤は、固体一固体反応の他に固体一液体反応を引き起こすことで反応を進行させる。反応試剤の挙動、及び中間生成物などについて、X線回折法、及び合成試料のSEM顕微鏡写真観察から、YAG単一相の生成過程、YAG粒子成長過程について考察する得られた知見を基に、高解像度CRTに有利な小粒子蛍光体の合成したところ、ピンホールの少ない、蛍光体ストライプエッジのシャープなCRTが得られた。