1993 年 17 巻 81 号 p. 15-23
本論文では、2次元信号の修復問題としてRS画像計測系に適した最適推定機構について論じている。ここで、信号の自己共分散関数として表すことによってシーケンシャルな推定について記述されている。2次元信号の発生モデルとしてAttasiのモデルが一時期話題になっていたが、ここでモデルを見直し再びAttasiのモデルに基づく2次元信号の推定アルゴリズムを提案している。共分散情報を使用した推定器、すなわち計算量の低減を目的とした実用上有効な指数関数による分離型関数によるフィルタ方程式の導出。 最後に、シミュレーションとして2次元信号の推定のため数値例を示し、理論の妥当性を検証している。