1993 年 17 巻 81 号 p. 45-52
ATM網におけるコネクションの受付制御(CAC)として、ユーザからの申告されたトラヒック記述子だけでなくVPを流れるセル流の計測結果を受付判定に用いる動的CACが提案されている。動的CACでは、平滑化パラメータとよばれるパラメータを用いて予測される各VPからの到着セル数を観測結果により補正し、トラヒック記述子がピークレートのみの場合でも統計多重化効果があげられるよう工夫されている。本論文は、VCの接続過多による品質劣化をおさえつつ多重度を上げるような平滑化パラメータの設計法に関するものである。