NdGd/FeCo及ぴPrGd/FeCo多層膜をスパッタにより作製し,その磁気特性を調べた。これらの多層膜は組成・周期を最適化することにより比較的大きな保磁力と良好な角形ヒステリシスが得られ,光磁気記録媒体として使用できる可能性がある。そのためには,希土類層と遷移金属層の層厚比を約1対1とした場合,希土類層の組成をGd〜65%,遷移金属層の組成をCo〜10%程度とするのが適当であり,積層周期については約1nmとするのが最も良いという結果になった。Nd,Prを用いた多層膜の波長400nmにおける磁気光学読み出しのための性能指数を従来材料のTbFeCoアモルファス合金と比較したところ,1.3倍程度の値が得られ。フルーレーザーによる再生に有利であることが分かった。