1994 年 18 巻 13 号 p. 41-47
グルーブ付きガラス基板上に.反射膜構成のMnBiディスクを作製し、記録再生特性から媒体ノイズと繰り返し耐性について検討した。 MnBiディスクの反射率と偏光性ノイズは、 TbFeCoディスクよりも20dB程度大きく、その原因として基板の表面形状の影響が大きいことが明かとなった。繰り返し記録消去によるキャリアの低下は、低温相から一定の割合で分解と高温相への構造転移が進むモデルで説明できることがわかった。MnBiディスクの繰り返し耐性は、ディスクの熱設計と記録条件を最適化し、最高到達温度と分解温度以上の保持時間を低くすることで改善できることが明らかになった。