1994 年 18 巻 13 号 p. 49-55
光磁気超解像媒体における交換結合した磁区の特異な反転過程に関して検討を行った。磁気超解像再生は交換結合した磁区の反転を伴う動作であり、再生信号から磁区反転の様子を知ることができる。再生信号の評価から、交換結合した磁区の反転は、ある臨界磁界をもって発生すること、および、この臨界磁界が磁区サイズ依存性を持つことがわかった。これらの磁区反転特性は、交換結合した磁区反転に特徴的な性質であり、磁区反転過程における、界面磁壁とブロッホ磁壁の共存から解釈できる。