テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
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ペリレンを発光材料に用いた有機EL素子の多色化 : 情報ディスプレイ
斉藤 覚長岡 修史長友 隆男大本 修
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1994 年 18 巻 2 号 p. 65-70

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抄録

市販品であるペリレンとポリ(N一ビニルカルバゾール)(PVCz)を用いて有機EL素子を作製した。素子は発光層をITOとMgAgでサンドイッチ(ITO/発光層/MgAg)した構造である。発光層は、ホストポリマーのPVCzにペリレンをドープしたクロロホルム溶液をITO基板上にスピンコートして製膜した。作製した素子の発光色はドーパント濃度を増加させるにしたがって、青色(ピーク波長450nm)から黄緑色(ピーク波長535nm)に変化し、最高発光輝度は青色で385cd/m^2、黄緑色で480cd/m^2であった。また、発光層をペリレン蒸着膜とした従来の二層構造素子(ITO/正孔輸送層/発光層/MgAg)では黄色の発光色が得られた。

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© 1994 一般社団法人映像情報メディア学会
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