市販品であるペリレンとポリ(N一ビニルカルバゾール)(PVCz)を用いて有機EL素子を作製した。素子は発光層をITOとMgAgでサンドイッチ(ITO/発光層/MgAg)した構造である。発光層は、ホストポリマーのPVCzにペリレンをドープしたクロロホルム溶液をITO基板上にスピンコートして製膜した。作製した素子の発光色はドーパント濃度を増加させるにしたがって、青色(ピーク波長450nm)から黄緑色(ピーク波長535nm)に変化し、最高発光輝度は青色で385cd/m^2、黄緑色で480cd/m^2であった。また、発光層をペリレン蒸着膜とした従来の二層構造素子(ITO/正孔輸送層/発光層/MgAg)では黄色の発光色が得られた。