AC-PDPでは、プライミング効果が表示放電の制御に重要である。放電終了後、放電空間に残る準安定Xeがプライミング効果に及ぼす影響を調べるために、放電空間で準安定Xeの衝突により生成されるXe分子の真空紫外分子線発光を、実際のPDPにも適用できる手法で検出し、この信号をもとに種々のPDP用放電ガス組成における準安定Xeの減衰時定数を決定した。その結果、準安定Xeによるプライミング効果は、プライミング放電終了後教10μs程度までは優勢であると考えられるが、AC-PDPで観測される長いプライミング効果には寄与しないと考えられる。