セット奥行きを薄くするとともに,直視型テレビに迫る広視野角を実現するCRT投写型ディスプレイ用の超短投写光学系を開発した。奥行き薄型化のため,投写レンズとして,プラスチックレンズ4枚,ガラスレンズ1枚のハイブリッド5枚構成の短焦点レンズを開発し,投写距離を20%減(当社'92年モデル比)とした。また,広視野角化のため,光拡散材を映像観視側の表面近くに集中させる表面拡散方式のスクリーンにおいて,レンチキュラーレンズを新開発の非球面形状とし,観視可能範囲を拡大した。本開発の光学系により,大画面(画面サイズ39インチ,アスペクト比16:9)で超薄型(奥行き39cm),広視野角(従来比1.5倍)の投写型テレビを実現した。