1994 年 18 巻 48 号 p. 97-102
本論文では、可変ブロック・サイズ動き補償法における動きベクトル符号量の制御方法を提案する。動きベクトルの検出には階層画像を用い、ブロック・マッチング法によるマッチング誤差が小さい階層で検出を打ち切ることにより、可変ブロック・サイズ動き検出を実現する。検出打ち切りを決める閾値は希望する動きベクトル符号量によって調整できる。本論文では、その閾値と動きベクトル符号量との間の関係式を導出し、その式を用いて可変ブロック・サイズ動き補償法における動きベクトル符号量の制御を行う。提案方式の有効性を実際の動画像データを用いたシミュレーションにより確認する。