1994 年 18 巻 55 号 p. 27-32
本報告は、記録再生や通信により発生するディジタルデータの検出エラーの低減を目的とした波形等化器の自動化に関するものである。等化特性の判定を行う等化誤差は、波形等化された信号のデータ検出点における信号レベルとその推定値の差分値(絶対値、2乗値)をM回加算することにより求められ、この等化誤差を最小にするように等化特性(トランスバーサルフィルタのタップ係数)を制御する手法の自動等化器において、等化誤差算出方法、タップ係数更新方法を検討し、短時間で高精度な等化特性の設定が可能な自動等化器が実現できることが確認できた。